主な研究内容
保育学 × ジェンダーとフェミニズム
現代でもなお日本では、女子でいることがしんどい状況があることが指摘されています。例えば、男性が子育てすれば「イクメン」ともてはやされるのに、女性が仕事と子育てをしても誰も褒めてくれません。育児や家事は男性にもできるのに、新卒の就活時から結婚や育児のことを考えなければならないのはもっぱら女性の方です。保育の営みもまた、女性がする方が良いという考え方は、今も根強く残っています。こうした保育学をめぐる制度、文化慣習、価値観、習慣、社会動向において潜在する性別による格差を明るみにすることで様々な問題を提起します。これまでの研究成果を掲載します(●:査読付学術雑誌)(◆:SSCI (Social Science Citation Index) Journal)。
<関連文献>
アンコンシャス・バイアス
- 中坪史典・木戸彩恵・加藤望・石野陽子「女性・母親に向けられるアンコンシャス・バイアスという眼差し」『広島大学大学院教育学研究科紀要 第三部(教育人間科学関連領域)』,第68号,19−26頁(共著)
女性と育児や家事
- 加藤望・中坪史典「高学歴女性の仕事と育児や家事の鼎立を阻む社会的状況−うえの式質的分析法を用いて−」『幼年教育研究年報』,第41巻,31-40頁(共著)