肌荒れが落ち着いたと思ったら,足のかかとがガッサガサ。
昨夜,平山夢明さんの 『DINER ダイナー』 を読みました。 最初から残虐な描写のオンパレードで,「耐えられるかな,これ?」 と思いながら読み進めました。 実際に見たことないような描写ばかりなので,想像できないのが幸いしたのか,何とか最後まで読むことができました。 …何なの,これ? こんなに残虐で,最初の数ページで 「やめようかな?」 と思ったくらいの小説なのに,読み終わったら涙が出てきた。 何なの,これ? やっぱりボンベロだよなぁ。 最初は冷酷なだけの男だと思っていたのに,どんどん惹かれていった。 たぶんだけど,ボンベロの描き方が徐々に変わってきて,その魅力に惹かれるように誘導されていたのだと思う。 あぁ〜,また泣きたくなってきた。 ものすごく残虐で残酷で,まーったく救いもない小説だけど,「読んで良かった」 と思えることが本当に不思議です。 この本を読んでいる合間にスーパーに買い物に出かけたのですが,登場人物の 95% が殺し屋もしくは犯罪者の小説なので,出会う人が全員人殺しに見えて心が休まりませんでした。 あー,怖かった。
今日は平和な小説を読みたいと思って,三上延さんの 『ビブリア古書堂の事件手帖 (6) 〜栞子さんと巡るさだめ〜』 を読みました。 全編太宰治絡み。 私はたぶん 『走れメロス』 以外の太宰作品を読んだことがないので,とても新鮮な気持ちで読み進めることができました。 今度機会があれば,太宰作品も読んでみようかな。 1冊では物足らず,続けて宮部みゆきさんの 『心とろかすような ― マサの事件簿』 を読みました。 こちらは殺人事件も出てくるけれど,『DINER ダイナー』 に比べると平和かな,と。 宮部みゆきさんの作品はふっとしたことで涙が出てきたりして,自分でもびっくりします。 『DINER ダイナー』 で泣いたことほどの驚きはないけれど。 読み終わってからも,まだ少し切ない気分です。
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