ネタバレがあるかもしれません。
『パビリオン山椒魚』 を観ました。 なんか意味不明。 何が言いたいのかよくわからない映画でしたが、言いたいことなど何もないのかもしれません。 主演のオダギリジョーのパートはほぼコメディで、香椎由宇ちゃんのパートはややシリアス系な感じ。 オダジョーは振り向いたら口いっぱいに麺を頬張っていたり (すごい量の麺が口から出ていた)、頭からダンボールをかぶって (かぶらされて) 地下足袋を履こうと苦心していたり、所有のレントゲン車に戻ったら香椎由宇ちゃんの父親役の高田純次さんが鍋物の支度をしていたり…とはちゃめちゃ、荒唐無稽。 レントゲン車での鍋のシーンでは、運転席に高田さん、助手席にオダジョーが座って間の鍋を囲んでいる様子をフロントガラス側から写しているのですが、カメラが車の外から写しているためなのかオダジョーと高田さんがフロントガラスの曇りを拭き取るのがウケた。 普通に鍋してるだけだったら、窓の曇りなんて拭き取る必要ないですもんね。 高田さんは1回しか拭かなかったけど、オダジョーは結構マメに拭いてました。 香椎由宇ちゃんは終始クールなのですが、オダジョーと一緒のシーンでオダジョーから 「あづちゃん (由宇ちゃんの役名)、〜〜らっしょー、〜〜らっしょー」 とわけのわからない方言で話しかけられるシーンでちょっと笑いを堪えている風なシーンがあり、可愛かった。 気のせいかな? 絶対堪えていたと思うんだけど。 そしてずっとシリアスかと思いきや、終盤家族を裏切っていた義兄から 「グーで殴ってくれ」 と言われ、義兄が 「…ダメかな?」 と言い終わるのを待たず渾身のパーンチ! しかもグーじゃなくトンカチでパーンチ! 義兄、歯が1本飛んでましたから。 ある意味超クール。 …全然山椒魚の話題が出てこないでしょ? そんな映画なんですよ、本当に。 山椒魚のキンジローは途中でいなくなって、「蒲焼きにされた?」 って思ってたら (山椒魚の絵がプリントされた蒲焼きの缶詰が出てくるので)、オダジョーの妹の結婚相手になっていたりして、本当に意味不明。 何で人間と山椒魚が結婚するんだか。 テレビまで取材に来てるし。 あぁ、感想を書かないとねぇ…。 めちゃくちゃな映画でしたけど、楽しかったですよ。 「楽しかった」 と 「おもしろかった」 しかないです、本当に。 だって意味不明なんだもん。 笑う気力がないくらいに落ち込んだ時に観たら、意味無く笑えるような気がします。 メイキングシーンつきの DVD が出たら、ほしいかも。 …あ、メイキング DVD はもう発売されてるんだったか。
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