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『歌舞伎町セブン』 ..
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『笑う警官』
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『悪人』
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『ロートレック荘事件..
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『歌舞伎町セブン』 『プラ・バロック』
ふっふっふっ、楽しみにしていた読書三昧の日。
昨夜の話になりますが、木曜日、金曜日とちまちま読み続けてきた誉田哲也さんの 『歌舞伎町セブン』 をようやく読み終えました。 誉田哲也さんの作品で警察小説以外のものを読むのは初めてです。
この作品もおもしろかった。 先が気になって気になって仕方がなくて、木曜日も金曜日も中断するのがすごく嫌だった。 まぁ金曜日は同じく誉田哲也作品のドラマ 『ドルチェ』 を観るために中断したので、止むなしですが。
細かいブロックごとに目線が変わるのがおもしろかった。 そのために混乱することもありましたが、少し読み返せばわかることだし、目線によっては細かい心のひだのようなものも見えて、そこもおもしろかった。
シリーズ化されるとは思いませんが、登場人物の誰かから派生していく気も少ししています。 …すでに小説になっていたりしてー。
誉田哲也さんの作品は大学の図書館でも2冊借りたので、楽しみがまだまだ続きます。 ひゃっほーっ!

さて、今日は結城充考さんの 『プラ・バロック』 を読みました。
こちらもおもしろかった。 当たり続きです。
ネタバレがあります、ご注意ください。
作品紹介に 「埋め立て地の冷凍コンテナから、14体の凍死体が発見された。」 とありますが、死体はどんどん増えていきます。 でもそのほとんどが凍死体なので、表現もあまり残虐にならず読みやすいです。 …って、実は残虐な表現が嫌いではないので、「あ、凍死体?」 とちょっとガッカリした自分がいるのも事実です (作品紹介をまじめに読んでいなかったので、大量殺戮系だと思っていた)。
まぁ、そのことを差っ引いても十分楽しめる作品でした。 ただ、何て言うのかな、文章でちょっと気になることがありました。
主人公クロハの姉のことを表現する文章が、すべて 「姉さん」 と書かれていたんです。 例えば文章がクロハの 「私は」 という書かれ方ならしっくりくるのですが、「クロハは」 という第三者の目線的な書かれ方の文章に 「姉さん」 と書かれると、なんか違和感を覚える。 「姉は」 という表現にしてほしかったな…と細かい苛立ちを覚えました。 それもこの作品限りのことだとは思いますが。
あと、登場人物の名前がほぼカタカナで書かれているのですが、「クロハ」 が裏ページとの兼ね合いで時折 「タロハ」 に見えてしまうことがあり、世代的に 『Dr. スランプ』 の 「タロさ」 を連想して集中力を絶たれてしまうことがありました。 個人の問題ですが。
でも本当におもしろい作品でした。 結城充考さんの作品も市立図書館であと2冊借りているので、楽しみはまだまだ続きます。 うっほほーいっ!
2012年10月14日(日)   No.3051 (本)

『笑う警官』
先日同僚に借りた 『笑う警官』 を読み終わりました。
先月映画を観たのですが、内容がさっぱり理解できず、「原作を読みたいなー」 と思っていたら、同僚が 「うちにありますよ」 と貸してくれたのです。 ありがとう。
映画を観た時の感想に 「たぶんこれは原作の方がもっとおもしろいんだろうな…」 と書いたのですが、本当に原作の方が映画よりはるかにおもしろく、はるかにわかりやすかったです。 映像が文章よりわかりづらいって、どうなの? って感じです。
本当に全体的に原作の方がおもしろかった。 終盤のハラハラドキドキ感がすごく良かった。 これは、映画には全然なかったなぁ、イライラはしたけど。
ところで、映画で津久井巡査部長役を宮迫さんが演じているのを観て、なんとも言えない違和感を覚えたのですが、原作を読んで 「やっぱり違うわ」 と思いました。 映画では詳しい人物描写はなかったのに、「なんか違う」 と思っていたのですが、原作で 「爽やかなイケメン」 的な描写がされているのを読んで、「ほら、やっぱり違う」。 どういった経緯でこの配役になったのでしょうか。 理解不能。
なんか本当に全体的に原作の方が良かった。 読み終わってすごくすっきりしています。 貸してくれた同僚、本当にありがとう!

余談ですが、尋問シーンが出てくるたびに 「あぁ、ここにキャサリン・ダンスがいたら…」 と思ってしまいました。 彼女なら一発で嘘を見破ってくれるのに。
2011年07月28日(木)   No.2625 (本)

『悪人』
昨夜、一気に 『悪人』 を読んでしまいました。 最後の方は泣きながら読みました。
小説 (フィクション) だからそう感じるのだと思いますが、石橋佳乃を殺した清水祐一は、殺人犯ではあるけれど悪人ではない、と思いました。 真の悪人は、石橋佳乃が殺されるきっかけを作った増尾圭吾だと思う。 こいつは本当に悪人です、性根が腐っています。 だから、佳乃の父親が増尾を殺そうと思ったのも、仕方がないことだと思います。 一番の悪人は、こいつ。
小説の最後で、ずっと一緒に逃亡を続けていた馬込光代の首を祐一が絞めようとするのですが、警察がすぐそこまで迫っていることもわかっていたし (光代がすぐに助け出されることも)、自分が逮捕された後、光代が 「一緒に逃げていた」 のではなく 「無理矢理連れ回されていた」 という印象を与えるための行動だったんですよね、きっと。 そうすれば、自分が逮捕された後、光代が周囲から後ろ指を指されることがなくなるので…。
光代もその気持ちはきっとわかっているんだろうけど、祐一のことを悪人だと思い込もうと自分に言い聞かせているところが、とても切なかったです。
佳乃のお父さんの気持ちも切なかったし、祐一のおばあちゃん、親戚の人たちの気持ちも切なかった。 後半はその切なさに胸が締め付けられて、苦しかったです。

ちくわのエピソードはなくても良かったかな、って気がしています。

3時間近く、ずっと九州弁 (福岡、佐賀、長崎辺りの) のセリフばかり読んでいたので、語尾に 「〜なか」 とか 「〜と」 をつけて喋りたくて仕方がありません。
朝、支度をしながら 「切ない」 ということを 「切なか」 と口にしたくなったのですが、これは方言的に正しいのでしょうか?
げに、切なか小説だったとよ。 … あ、「げに」 は広島弁?
2010年08月24日(火)   No.2293 (本)

『ロートレック荘事件』
昨日図書館で借りた 『ロートレック荘事件』 を読みました。
叙述ミステリだということは知っていたのですが、そのことは特に気にせず読みました。 「騙されないぞ!」 なんて気負っていたら、楽しめないし。
トリックが明かされる場面では、「えっ? あぁ、そういうこと!?」 って感じでした。 読んでいて違和感を覚える場面がいくつかあったので、「なるほどね…」 って感じです。
ところどころにロートレックの絵が挿入されているのも、気が利いていて良かったです。

この本は書庫から出してもらって借りたのですが、そんなに古い本でもないのにどうして書庫に…? と思っていたのです。
読んでみてわかったのですが、最後の方に綴じ目が裂けているページがあったので、それが書庫行きになった理由なのかもしれません。
公共の図書は大切に扱いましょう。 …もちろん、私物であっても大切に。
2010年06月13日(日)   No.2225 (本)

『モダンタイムス』
伊坂幸太郎さんの 『モダンタイムス』 を読みました。
ネタバレがあるかも、です。

日曜日に読み始めた時は、「…あれ? なんかあんまりおもしろくないなー」 と思ったのですが、途中からだんだんおもしろくなってきて、月曜日の夜は読むのを中断するのが嫌になるくらいでした。 そして、ようやく昨夜読み終えました。
最初、ものすごく恐ろしかった人たちが、途中からものすごく魅力的になってきて、最後の方では 「この人たちが、この作品の登場人物の中では一番好きかも」 と思ってしまうくらい。 なんとも不思議な感じです。 ホント、最初の頃は 「ぎょえー、こわすぎー、こんな人たち、絶対に嫌だー」 と思っていたのですが、最後の頃はその場にいたら抱きしめたいくらいの感情を抱いてました。 主人公の奥さんの佳代子の豹変ぶりはすごかった。 内面的なものは全然変わってないと思うのですが、なんというか愛らしくなるんですよ、ものすごく。 読みながら、内心 「あまりにもひどく書きすぎたので、ご自分の奥様からクレームが出たのでは?」 と思ってしまうくらいの豹変ぶりでした。
暴力を振るうことを生業としている岡本猛も、途中から本当に可愛かったですよ。 「馴染みのキャバクラ嬢だよ」 のくだりがかなり好きでした。 乙女チックな会話の後に 「オッケー」 と出て行くところとか、ラブリーでした、本当に。
途中、黒乙一を彷彿とさせるような暴力シーンがあって、そこは本当に怖かった。 ドキドキしながら読みました。 岡本猛が本当にすごかった。 彼は人間じゃあないな、絶対。
そうそう、舞台が近未来ってことで、「佳代子と岡本猛は、実はサイボーグなんじゃないか?」 と思いながら読んでしまいました。 本当に最強です、この2人は。 そして、ラブリー。
あと、なんとなく京極堂シリーズを彷彿とさせるようなシーンも何度かありましたね。 なんとも不思議な感覚がしました。
終わり方もスマートで良かった。 気持ちがすっきりしました。

ところで、途中 「あれ? これって前にどこかで読んだことがあるような…」 と感じる記述があったのですが、『モダンタイムス』 って 『魔王』 の続編だったんですね。 続編と言うより、伊坂幸太郎作品特有のリンクと言った方が正しいような気もしますが。
以前 『魔王』 を読んだ時、「これって、続編がありそうな気がする」 と思ったのですが、まさかこんな形で続くとは思いませんでした。 …続編ってことは、詩織ちゃんって………!!!!! あの詩織ちゃんが、今回の詩織ちゃん!? うわーうわーうわー、そうかー、そうだったのかー。
そうかー、詩織ちゃんだったのかー。 そうかー、ずっと詩織ちゃんは詩織ちゃんのままだったんだなー。 そう考えると、感慨深いものがあります。 詩織ちゃんが出てくる場面をもう一度読み返そう。 そして、もう一度 『魔王』 を読み直そう。
2009年05月20日(水)   No.1818 (本)

『私の男』
桜庭一樹さんの 『私の男』 を読みました。 図書館の貸出期限が迫っているので、慌てて読みました。 一晩では無理だと思ったのですが、一気に読めました。 …実際は途中休憩したりもしましたが。
うぅむ、確かにこれは禁断の愛の物語でした。 理解しようとしても難しいです、これは。
物語は章を追う毎に時代が遡っていくのですが、それに気づいたのは第3章でのことでした。 章のタイトルなんてそんなにしっかり読んでなかったし…と言い訳。 でもそのことに気づいてからは、どういう結末を迎えるのかが気になって気になって、一気に読んでしまいました。
最後の章を読んで、「やっぱりそういうことだったのか」 とわかるのですが、やっぱりあの禁断の愛は理解できないなぁ。 うぅむ。
時間のある時に、ゆっくりと読み返してみたいと思います。 一気に読んだせいで見えなかったものが、見えてくるかもしれません。
2008年04月03日(木)   No.1391 (本)

『赤朽葉家の伝説』
あ、そうかと突然思い出すこともある。

昨夜 『赤朽葉家の伝説』 を読み終えました。 読み終えたのが結構いい時間だったのでそのまま布団に入って寝たのですが、切なくてずっとめそめそしてました。 涙で顔がかゆくなった。
ネタばれがあるから、ちょっと改行します。 あまり意味がないかもしれませんが。





ミステリーだと思って読み始めたのですが、実はそうではありませんでした。 三世代の女性の物語。 私は万葉の話が一番好きでした。
万葉とみどり、いじめられっ子といじめっ子が大親友になるというのはよくあるパターンだと思うのですが、そうなっていく過程が全然わざとらしくなくて良かった。 いじめられっ子の万葉が、いじめっ子のみどりに全然媚びなかったから、みどりも万葉に親しみを抱くようになったんじゃないだろうか。 そういう関係ってすごく良い。
万葉が亡くなる時、みどりが親族ではない遠慮と万葉のそばにいたい気持ちとで部屋の敷居にしゃがみこんでいる様子を想像したら、悲しくなりました。 みどりも一緒に死んじゃうんじゃないかと心配しましたが、その後も万葉の孫の瞳子のそばにいてくれて良かった。
一番切なかったのは、唯一の謎解き要素とも言える部分なので…どうしよう、伏せ字にした方が良いんだろうか。 伏せ字にしてもネット検索したらきっと引っかかるから意味ないか。 じゃ、そのままで。
一番切なかったのは、文字が読めない万葉がそのことを好きな人に隠していたためにその人が自殺しようとしていることに気づけず、そのことを一生悔いていたこと。 「文字を読めないことを知られるのが恥ずかしかったから、黙っていた」 と言って泣く万葉がいじらしくて、その気持ちが切なくて涙が止まらなくなってしまいました。 旦那さんには初対面の時に読み書きできないことを言っていたのに、本当に好きな人には恥ずかしくて言えなかったというのがすごくいじらしくて切ない。 好きな人が自分宛てに遺書を残しても、それを読むことができず 「遠くに行ってしまった」 と自分なりに解釈していたけど (秘めた気持ちだったから、親友のみどりに読んでもらうこともできなかったのだろう)、しばらく後、家族が別の人の遺書を読み上げるのを見て、その遺書に同じ文字を見つけて真実を知ってしまい、「自分が殺してしまった」 と悩み続けた万葉。 仮に万葉が文字を読めていても、その人はすでに溶鉱炉に身を投げた後だっただろうに…。
あーあ、書いていたらまた涙が出てきた。 文章が支離滅裂ですみません (いつもですね)。
時間があれば、もう一度最初から読み返したい本です。 なんか、また顔がかゆくなってきたな。
2008年01月21日(月)   No.1324 (本)

『犯人に告ぐ』
ポン菓子の話で盛り上がる。 家庭用ポン菓子製造機が18万円だってー。

Belkin の FM トランスミッタ、調子良し。
朝 iPod mini をセットしてエンジンをかけたら、勝手に iPod mini が再生を始めて音楽が流れ始めました。 いいぞっ、いいぞっ! …が、これは予想外だったのですが (予想しておくべきことなのかもしれませんが)、エンジンを切っても iPod mini は再生を続けていた。 再生を始めることはできるけど、終えることはできないのね…。 放っておいたらバッテリーが切れるまで再生を続けるのだろうけど、バッテリーが切れてもエンジンをかければシガーソケットから電気が供給されるので、問題はないわけですね。 …ずっと再生し続けているのが悲しいだけで。
当面の問題は、動作が気になって運転に身が入らないこと。 早く慣れないと命に関わります。 気をつけねば。

昨日読み始めた 『犯人に告ぐ』 を読み終えました。
帰宅後、あれこれ用事を済ませて 「じゃ、30分だけ」 と続きを読み始めたらどんどん引き込まれてしまって、気づいたら2時間ノンストップで読み続けていました。 それだけおもしろかったということ。
ジャンル的には推理小説なのだと思うのですが、「犯人は誰か?」 ということははっきり言って全然問題ではなく、息詰まるような人間ドラマがメインでした。 読んでいて 「ちょっとー (怒)」 とか 「うっわ、そこまでやるか…」 と思わず口にしてしまうぐらいこすい (ずるい) 奴が出てくるのですが、そいつを罠にはめるシーンが何とも言えず痛快でした。 イライラが募っていたので、余計にすっきり。 上手いな。
他にも別な意味でイライラする愚鈍な刑事も出てきて、本当に使えない奴なので内心 「意味もなく出てくるこいつが犯人か?」 と思いかけたこともあったのですが、すごいオチが待っていた。 確かに伏線も張ってあったなぁ、上手い。
感情移入して読んでいたせいなのか、最後のページを読み終えたら涙が出てきました。 変なの。 映像化されたものを観る前に原作を読んでおいて良かった。 根拠はないけど、そんな気がする小説でした。 本当におもしろかった。
2007年11月26日(月)   No.1274 (本)

『赤い指』
東野圭吾さんの 『赤い指』 を読みました。 明日返却しないといけないことに気づき、慌てて読んでしまいました。 ひゅーっ。
以下、若干のネタバレと大量の 「バカ」 という表現があります。




前もって 「家族もの」 ということだけは知っていたのですが、まさかこんなバカ家族の話だったとは… (もう1つ別の家族のストーリーもあるのですが、バカ家族の話が主)。
主筋は、中学生のバカ息子が小学生の女の子を殺して死体を家の中に放置し、それをバカ両親が必死で隠蔽するという話。 実際にありそうで怖い。 バカ父はバカ息子にはっきり意見が言えず、バカ母はバカ父からバカ息子をかばう。 両親がそんなんだから、バカ息子はわがままし放題。 ったく。 そして、このバカ母は嫁としても最悪。 読みながら何度も 「バカたれ、バカたれ」、「ホント、バカじゃないの?」 と呟いてしまいました。 読んでいてすごく腹が立った (これは作者が上手い証拠)。
バカ父は最初 「警察に通報しよう」 とまともなことを言うのですが、バカ母に止められあっさり断念。 そしてバカ息子のために死体を捨てに行き、最終的に同居している自分の認知症の母親がやったことにしてしまおうと企む。 ありえない。 本当に最低、バカたれ。
バカ母は 「警察に知られたら、息子の人生も自分達の人生も終わりだ!」 とか言い出して、本当に救いようがないバカ。 何言ってるんだ、お前のバカ息子のせいで被害者の女の子の人生は本当に終わったんだぞ! 女の子の両親の人生もめちゃくちゃにしたんだぞ! …本当にこういう人がいそうで怖いです。
バカ息子が取り調べの時に 「…親が悪いんだ」 みたいなことを言うのですが、何もかもを親のせいにするな! そういうお前の甘ったれた考えが、この悲惨な状況を招いたんだろ! と頭をはたいてやりたくなりました。 ぜーったい更生できませんよ、このバカ息子は。
結局名探偵加賀刑事によってこのバカ家族の悪事は暴かれるのですが、認知症だと思われていたお母さんが、本当はそのふりをしていただけだというのが切なかった。 同居している孫 (バカ息子) とも嫁 (バカ母) ともうまくいかないので、認知症のふりをして自分だけの世界を作っていたというのが切ない。 たぶんこういうストーリー (バカ父が認知症の母に罪をなすりつけようとする) の場合、このバカ父のお母さんは孫の将来のことを思って正気でありながら罪を引き受けようとするというパターンが多いのではないかと思いますが、そうではなかったところ (お母さん自らが認知症を装いながらバカ父の行動を阻止する) がこのバカ家族の問題の根っこの深さを物語っているような気がします。 『赤い指』 の意味も何だか切なかったな。 何はともあれ、加賀刑事がいなければ解決しなかった事件ですね。
加賀刑事シリーズは以前も何か読んだ気がするのですが、相変わらずかっこいいですね。 今回は加賀刑事の家族 (親子) の話もサブストーリー的に流れるのですが、そちらはとても良い家族の話でした。 最後に救われた。
他の加賀刑事シリーズも読んでみたくなりました。 もうそろそろ読書の秋、かな。
2007年09月11日(火)   No.1207 (本)

『容疑者Xの献身』
広陵、準優勝おめでとう! そして、いっぱい楽しませてくれてありがとう。
試合終了後、I 先生がわざわざ (しかも嬉しげに) 広陵が負けたことを言いに来たのでむかついた。 「うるさいなぁ。 もぉ、さっきから黙ってろって言ってるじゃん!」 暴言まきまきです。 まぁ、I 先生に対してはこの程度のことは日常茶飯事っす。

日曜日に図書館で借りた 『容疑者Xの献身』 を読み終えました。
探偵ガリレオシリーズだということを最近知り、それで読もうと思ったのですが (このシリーズ大好き)、ガリレオシリーズのような雰囲気はあまり (と言うか全然?) なかったように思います。 でもすごく良かった。
うぅむ、そんな大きなトリックが仕掛けられていたとは…というのが、読み終えた直後の素直な感想です。 これは気づかないよなぁ、やられました本当に。 最初から読み直しても絶対に気づけないと思います。
あそこまで他人のために自分の身を犠牲にできるだなんて、一体どういう理由があるんだろう…とすごく気になっていて、石神と靖子の間の (しかも石神しか気づいていない) 意外な事実のようなものを期待していたのですが、その理由があまりにも軽かったような気がします。 んー、その程度のことで自分の一生を犠牲にすることなんてできるものかなぁ…と思いましたが、物事の感じ方というのは人それぞれだから、まぁそれもありなのかなぁと思ったりもします。
『容疑者Xの献身』 というタイトルから、ちょっと切ない内容なのかな…と想像していましたが、ちょっとどころではなくかなり切ない小説でした。 読んで良かった。
2007年08月22日(水)   No.1189 (本)

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