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『瞳の奥の秘密』
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『ユージュアル・サスペクツ』
先日 WOWOW で録画した 『ユージュアル・サスペクツ』 を観ました。
この映画、前からずっと観たかったんです。 最後にどんでん返しがある、という噂だったので、すごくわくわくしながら観ました。

どんでん返しはどうだろう…。
この映画の肝は、「カイザー・ソゼとは一体何者なのか?」 ということだと思うんです。 まぁ、どんでん返しもその部分だったのですが、割と早い段階で、「カイザー・ソゼ = ヴァーバル (ケヴィン・スペイシー) なのでは?」 と思ったので、最終的に 「やっぱりそうじゃん」 って感じではありました。 まぁ、その直前に刑事がヴァーバルに 「カイザー・ソゼは、キートン (ヴァーバルの仲間) だ」 と言い切ったので、「なんと意外な…」 という驚きはありましたけどね。 でも、結局カイザー・ソゼはヴァーバルだった。
最初のシーンで、「カイザー・ソゼは左利き」 だとわからせておいて、その後出てくるヴァーバルが左半身が不自由だなんて、怪しすぎるでしょ。 誰だって気づくよ。
そういう意味では、どんでん返しのおもしろさは皆無でしたが、ケヴィン・スペイシーの演技はすごかった。 あと、ヴァーバルを帰した後、刑事がヴァーバルの話の嘘に気づく場面の映像が、かなり良かったです。
2010年10月16日(土)   No.2353 (映画)

『瞳の奥の秘密』
今日の2本目 『瞳の奥の秘密』 を観ました。
ネタバレあります、ラストシーンに触れています。 ご注意ください!





この映画、上映時間が2時間9分とちょい長め、そして今日の2本目。 ってことで、「こりゃ、途中で寝ちゃうかもねー」 なんてことを思っていたのですが、眠っている暇などありませんでした。 本当におもしろかった!!!
アルゼンチンの映画って、初めてなんじゃないかなぁ。 って、よくわかりませんが、とっつきにくさは皆無。 最初からストーリーに引き込まれ、2時間9分という上映時間の長さもあまり気になりませんでした (お尻がちょっと痛くなったけど)。
「本年度アカデミー賞最優秀外国語映画賞受賞」 という触れ込みは、決して伊達ではありませんでした。 予想以上に良かったです、本当に。
ストーリーについては、公式サイトをお読みください。 って、毎回そういうスタンスなのですが、ぶっちゃけ説明するのが面倒臭いんです、あれこれ思うことがあって。
主人公ベンハミンの部下パブロは、最期に何を思ったんだろう…。 これまでの恩と引き換えに、またベンハミンに犯人を捕まえてほしいと思って、すべてのことを承知の上で、身代りになったのだろうか。 もしかしたら、すべて偶然のことだったのかもしれないけど、私はパブロがすべて考えた上で身代りになった説を信じたいと思います。 あの写真立てのことから考えても、きっとそうだ。
25年前の暴行殺人事件の犯人ゴメスを自ら監禁して罰を与えていた被害者の夫モラリスの最後のセリフには、思わず 「そうですね」 と頷いてあげたくなりました。 きっとベンハミンも同じ気持ちだったはず。 だから何も言わずにその場を立ち去ったのだ、彼もゴメスを法で裁くことができなかった無念をずっと感じていたはずだから。 でも、誰もがモラリスのように理性的に行動できるわけではなく、だからこそモラリスの恨み憎しみの深さが際立っていたように思います。
そしてラストシーンの、ベンハミンとかつての上司イレーネとの会話。 ここまではずっとサスペンス映画だったのに、ここで急に恋愛映画に…。 「そうか、これはこの2人の25年に渡る秘めた愛の話でもあったのだ」 と急激に気づかされました。
ベンハミンの 「話があるんだ」 という言葉に、「簡単なことじゃないわよ」 と答えるイレーネ。 大人だーっ!!! このやり取りに痺れました。 やられた…。
その前にそういう気配を感じさせるやり取りがあったわけではなく、お互い瞳を見つめ合ってそのことに気づいたのでしょうね。
思えば、イレーネがゴメスが真犯人だと気づいたのも、ゴメスの瞳の動きから感じ取ったものだったし、ベンハミンがモラリスの行動に気づいたのも、きっと彼の瞳の動きから…。 そう思うと、この 『瞳の奥の秘密』 というタイトルは、すごく奥深いもののように感じられます。 原題は 『彼らの瞳の秘密』。 観終わった後、その意味に気づく秀逸なタイトルでした。
あぁ、本当に良い映画でした。 いくら絶賛してもしたりないくらいの映画でした。 お奨めです。
2010年10月10日(日)   No.2347 (映画)

『スープ・オペラ』
3連休の中日、今日は映画のはしごをしました。
1本目は 『スープ・オペラ』 を観ました。
ネタバレあるかな? まぁ、ご注意ください。





大人のファンタジー、大人のおとぎ話って感じの映画でした。 現実味は皆無。
男性2人のキャラが結構立っている映画でした。
藤竜也さんの、ちょっと軽薄だけど憎めない感じ。 西島隆弘くんのデフォルト笑顔の感じ。 …これって年齢はかなり離れているけど、肉食系と草食系の対比だったのかな? 今これを書きながら、ふとそう感じました。
坂井真紀さん演じるルイの父親が誰なのか。 最初、藤竜也さん演じるトニーさんだと思わせておきながら、途中からは平泉成さん演じるエロ小説家だと思わせる。 結局、どちらか、どちらでもないのか、わからない。 どないやねーん!
まぁ、たぶんそれはどうでも良い話なんですね、きっと。
ルイの家のそばの廃遊園地で演奏している音楽家が徐々に人数を増やしていくのが、ちょっとおかしかった。 あと、実際に存在しているということも (トニーさんの引っ越しそばを食べていたので)。
ラストのルイの夢のシーンでは、以前観た 『その日のまえに』 をちょっとだけ思い出しました。 それが良いか悪いかは、以前私が書いたこの映画の感想をお読みいただければおわかりいただけるのではないかと…。
繰り返しになりますが、大人のファンタジー、大人のおとぎ話でした、はい。
2010年10月10日(日)   No.2346 (映画)

『大奥』
大奥』 を観ました。
ネタバレあるかも、ご注意ください。





おもしろい映画でした。 最後の方は何度か地味に泣きました。
ただ、男性の数が激減したからという理由で大奥が男女逆転するというのは、いくら考えても理解できませんでした。 男性の数が激減したなら、お殿様のそばに女性をはべらせて世継ぎを作る…というのが正しいと思いますけどねぇ。 まぁ、そこを否定すると、この映画はまったく意味がなくなってしまうのですが。
テレビで柴咲コウちゃんが 「阿部サダヲさんには刹那的な美しさがあって、セクシーだった」 みたいなことをおっしゃっていたのですが、本当にそうでした。 あんなに色っぽい阿部サダヲさんは初めて観ました。 素敵でした、本当に。 男気も感じた。
あと、やっぱり二宮くんが良かった。 ニノの切ない表情は、本当に良いですね。 じわじわ泣けました。
ニノ演じる水野が打ち首に処せられる時、ギリギリになっても助かりそうになかったので、「やっぱりダメなのか…」 と思った瞬間、首を打ち落とす役目の人の顔が目に入って、「あーっ!」 と目の前がパーッと明るくなりました。 あそこの演出は良かったですね。 良かった、本当に。
最後に大奥の選りすぐりの美男を集めて暇を言い渡す場面も、「そう言えば、そういう話を聞いたことがあるなぁ」 と思いながら観ましたが、映像で観るとすごく爽快でした。 玉木宏くん演じる松島の負けっぷりも見事でした。
柴咲コウちゃん演じる吉宗が江戸の町に出かけて行く場面を観て、「あぁ、そうか、この人、暴れん坊将軍なんだな」 と考えたら、ちょっとおかしくなりました。 そういう楽しみ方もできる映画でした。

しっかりパンフレットを買って帰りました。 なかなか読み応えのありそうなパンフレットなので、じっくり読みたいと思います。
2010年10月06日(水)   No.2341 (映画)

『パリ20区、僕たちのクラス』
今日は 『パリ20区、僕たちのクラス』 を観に行きました。
ネタバレは…どうかな、あるのかな。 でも、あっても特に問題はないような気がします。
ドキュメンタリーだと思っていたのですが、どうやらそうではなかったらしい。 でも、内容はドキュメンタリーぽかったです。 人種の問題、教育の問題などなど難しい内容でした。
フランスの中学校が舞台なのですが、教室で大騒ぎするのは日本と同じだなぁ…と思いました。 まぁ、日本の場合、それが大学生なのが問題なんですけどね。
いちいち教師の発言の揚げ足を取る生徒に苛立ちを覚えると同時に、「生徒と教師は使える言葉が違う」 などと言ってのける教師にも苛立ちを覚え、どちらにも共感でき、またどちらにも反感を覚える不思議な映画でした。
悲しいことに最後の最後に猛烈なスイマーに襲われ、気づくとエンドロールでした。 どんなオチがついたんだろうか…。 ね? ネタバレがないかもしれない理由がわかったでしょ? って言うてる場合か。
結末が気になりますが、たぶんもう一度観に行っても同じ結果に終わると思うので、WOWOW で放送されることを願います。
2010年10月02日(土)   No.2336 (映画)

『ミックマック』
今日の2本目 『ミックマック』 を観ました。
ネタバレあるかな? ご注意ください。





おもしろかった!!! ずーっとくすくす笑っていたように思います。
簡単にあらすじを説明すると、お父さんを地雷で亡くし、自身も流れ弾に当たって銃弾が脳に残ったままのバジルが、仲間と一緒にその2つの兵器を作っている兵器製造会社 (の社長たち) に復讐する、というお話。
やっていることは、すべてありえないようなことばかりなのですが、それが全部ピタッとはまっていって、すごく痛快な気持ちになりました。 みんな、性格が良いし、頭が良いんですよね。
終盤でバジルが敵に捕まり、「あちゃー、そんなにうまくはいかないかぁ…」 とその先を心配していたら、何のことはない、最初からそれも想定の範囲内、作戦 B が用意されていた! 本当に頭が良すぎます。
一番効果的な復讐は、それぞれ自社の兵器で死んでもらうことなんだろうけど、そうならないのが良かった。 実際、そうすると見せかけはしたけど (1人の口に手りゅう弾をくわえさせ、もう1人の足元に地雷をセット …2人は肩車状態)、あらかじめ危険なものは除去してあった模様 (たぶん)。 そうか、これが厳密には復讐ではなく、イタズラだからか! 決して 「死をもって罪を償え」 ではないんですね。
キャストでは、バジルに恋をする軟体女性が、ものすごく魅力的でした。 最初からバジルのことが好きだったのかな? 尾行してましたよね、そういえば。
バジルの脳には銃弾が残ったままだけど、彼女と一緒ならきっと幸せな人生が送れると思います。 他の仲間にも恋の予感がありましたね。
映画の中の人たちだけど、「幸せになってね!」 と声をかけたい気持ちになりました。 優しい気持ちになれる映画でした、おすすめです。
2010年09月19日(日)   No.2322 (映画)

『陽炎座』
今日は映画のはしご。 1本目はサロンシネマの松田優作生誕61年記念企画の 『陽炎座』 を観ました。
鈴木清順監督の大正浪漫三部作、『ツィゴイネルワイゼン』、『陽炎座』、『夢二』 は、ビデオに録画していたのですが、結局一度も観ることなく捨てたか実家に持って帰ったかで…。 というわけで、今回 『陽炎座』 を初めて、しかも映画館のスクリーンで観ることができて、本当に良かったです。
最初から鈴木清順ワールドに引き込まれました。 色彩、言葉の流れ、漂う空気…、すべてが私好みでした。
ストーリーは難解でよくわからなかったのですが、そのわけのわからなさも含めて、好きなのです。
しばらくこの世界に浸っていたい気分です。 …まぁ、映画館を出たら、即現実でしたけどね。

『ツィゴイネルワイゼン』、『夢二』 も映画館で観たいなぁ。 サロンシネマさん、鈴木清順監督特集をやりませんか?
2010年09月19日(日)   No.2321 (映画)

『悪人』
悪人』 を観ました。
ネタバレあります、ご注意ください。





おもしろい映画でした、と言っても笑うような映画ではありません (当たり前)。
ちょこちょこ泣きました。 佳乃のお父さんが峠で佳乃の亡霊と出会うところとか、バスの運転手さんのシーンとか。
原作では、祐一のおばあさんがスカーフを買うシーンがすごく好きだったのですが、そのスカーフが 「祐一が買ってくれたもの」 になっていたのが少し残念でした。 確かにあそこは心の変化を描いたものなので、映像化は難しいのかもしれないけど…。 なので、バスの運転手さんのシーンも省かれるんじゃないかと心配していました。 あそこは原作を読んで一番泣いたシーンなので、絶対に省いてほしくなかった。 なので、「あ、描かれていた、良かった…」 と思ったのですが、セリフが一部省かれていて、そこが残念でした。
あと、祐一のおばあさんがインチキ商法の事務所に乗り込むシーンは、原作のままの方が良かったように思います。 あの乗り込み方で、どうやって帰ってきたんだ? と疑問に思いましたから。 無傷だったし。
それと、最後に光代が 「あの人は悪人なんですよね」 と呟くシーンが、「えっ?」 って感じでした。 この人を相手に呟くの? と。 原作もそうでしたっけ? 明日 S 先生に確認しなくては。
それとそれと、佳乃のお父さんが店に帰ってきた時、もう少し言葉のやり取りがあれば良かったのに…と思いました。 私は原作を読んでいるので理解できたけど、読んでいない人にはくみ取れなかったと思います。
というわけで、私的には原作を超える出来ではありませんでした。 役者さんは、皆さんうまかったんですけどね。 原作を読まずに観れば良かったです。
「どうしてこんな流れに…」 と思ったのですが、そういえば脚本を手掛けたのって原作者の吉田修一さんでしたよね。 原作者がどうしてこんなことを…。 まぁ、原作者がしたことなので、諦めるしかありませんね。 それにしても…。
2010年09月15日(水)   No.2315 (映画)

『グラン・ブルー 完全版』
今日の2本目 『グラン・ブルー 完全版』 を観ました。
一言でいうと、きれいな映画でした。 きれいすぎて、途中2度もスイマーに襲われてしまいました。 orz
いや、だってちょっと長すぎるんですよ、3時間弱あるんですもん。 って、言い訳ですが。
なんというか、夢を追いかけている男性に惚れると、女性は苦労するって話ですかね。 まぁ、それだけではありませんが。
実話だと思っていたのですが、どうやらそうではないらしい (今、Wikipedia で調べた)。 なんだ、そうだったのか。 それはちょっと残念。
私的には、『トランスポーター』 シリーズのリュック・ベッソン監督の作品ということが、ちょっと意外な気がする映画でした。

どういうわけか私、いつもこの 『グラン・ブルー』 と 『ディープ・ブルー (ドキュメンタリーの)』 を混同してしまいます。
今日もチケットを買う際に、間違って 『ディープ・ブルー』 と言ってしまったような気がします。 はずかしーっ。
2010年09月11日(土)   No.2311 (映画)

『仁寺洞(インサドン)スキャンダル 〜神の手を持つ男〜』
今日は映画のはしご。 1本目は 『仁寺洞(インサドン)スキャンダル
〜神の手を持つ男〜
』 を観ました。
おもしろかったです、とても。 なんとなくスピード感があったし。 でも、全部理解できたかと言うと…、「んー?」 って感じです。
おもしろかったけど、内容をすべて理解することはできませんでした。 日本映画ならもう少し理解できたのだろうか? それ以前に、まったく知識のない美術界の話だったから、わからなかったんだろうか。 なんか、途中いろんな人が出てきて、頭の中がごちゃごちゃになってしまいました。
だからうまく説明できないのですが、おもしろい映画だったのは確かです。
あ、そうそう、途中日本人の俳優 (白竜さん) と韓国の俳優陣が日本語で話すシーンがあるのですが、これがなんとも聞き取りにくかったので、ここも字幕がほしかったです (画面にはハングルの字幕が出ていました)。 ぶっちゃけ、日本人俳優のセリフにも字幕がほしかったです、滑舌悪かったっすよ。

エンドロールでずっとメイキングシーンが流れていたのですが、悪役のペ会長がめちゃくちゃ可愛かった。 ずるいなー、もぉ。
2010年09月11日(土)   No.2310 (映画)

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[ま]
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