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『THE CODE/暗号』
THE CODE/暗号』 を観ました、レイトショーで。
これって、元はインターネットドラマなんですね、存じませんでした、全然。
「探偵」、「暗号」 という大好物のキーワードと、およそ現代人っぽくない尾上菊之助さんの風貌と上海という舞台設定に惹かれて観に行ったのですが、ごめんなさい、かなり期待外れでした。 最初の何分間かはおもしろかったんだけどなぁ。 川崎市に仕掛けられた爆弾を、暗号を解いて解除していくくだりは本当におもしろかった。 なので映画の内容にも期待を持ったのですが、本編が期待外れでした。 んー。 映画館でこんなに何度も時計を見たのは、初めてだなー。
今回は感想ではなく、突っ込みどころを挙げていきます。 ファンの方、すみません。 あ、でもインターネットドラマはおもしろいのかも (いやいや、本当に)。
以降、ネガティブな意見しか出てきませんので、不快な思いをしたくない方はお読みにならない方が良いかと存じます。


松方弘樹さんが演じた椎名、今何歳よ? 宍戸錠さん演じる宍戸会長の子ども時代にも出てくるのですが、その当時、若く見積もっても50代。 それから60年経っているという設定だから、単純計算でも110歳代!? ちょっとちょっとちょっとー、どう考えても、60年経っているのに宍戸会長より数歳年上にしか見えなかったぞ。 かと言って、宍戸会長の子ども時代に20代と考えるのも無理がある、だって演じているのが松方さん本人なんですから。 いったい何歳だよっ、椎名!
ラストで尾上菊之助さん演じる探偵507が、稲森いずみさん演じる美蘭をお姫様だっこして歩くシーンがあるのですが、507、あんたさっき左腕を撃たれたばかりですからっ、確か足も撃たれてますからっ。 どんだけ力持ち? 火事場の馬鹿力って、こういうこと?
しかも美蘭が死んだ途端、周囲に咲いていた赤い蘭が根こそぎ消えてますから。 どんだけの超常現象だよ。
途中、何度も美蘭が歌う 『早春賦』、これがまた何とも抑揚のない歌声で…。 エンドロールで 「美蘭吹替:誰それ」 という箇所があったのですが、あれはたぶん中国語のセリフのことですよね。 歌は吹き替えることができなかったのでしょうか? あの単調な歌声を何度も聴かされるのは、かなりきつかったです。 「こんな歌でお金がとれるなんて、上海の客はちょろいなー」 って思っちゃいましたよ。 …吹き替えであれだったら、すんまそん。
最後に見つける旧日本軍が隠した財宝の金塊も、ずいぶん軽そうだったなー。 「コラコラコラーッ、それはアルミ製なのかーっ!?」 と突っ込みたくなるくらい、軽そうでした。 美蘭、意外と力持ちなのか?
それから、斉藤洋介さんのわざとらしい関西弁にも、イラッイラッしました。
あと、細かいことですが、貫地谷しほりちゃんのセーラー服姿もかなり厳しいですよ。 そろそろ勘弁してあげてください。
2009年07月11日(土)   No.1868 (映画)

『ディア・ドクター』
今日の2本目、『ディア・ドクター』 を観ました。
公開2日目だから多少の混雑は予想していたのですが、予想以上でした。 1時間以上前にチケットを買いに行ったのに、その時すでに30番目。 結局私が観た回は、立ち見 (と言っても床に座る) が出るほどの盛況ぶりでした。
確かにいろんな情報番組で取り上げられていたし、西川美和監督は広島出身だしなぁ (私が通っていた短大の中高に通ってらしたそうなので、すれ違っているかも)。
あ、まだ公開2日目。 ネタばれに注意!





これは予想通りの内容でした。 NHK の 『トップランナー』 に西川監督が出演された時、予告編でも伏せられていた伊野の秘密がばらされていましたしね、あ、それはわざわざばらさなくても想像できたことですけど。 全体的に、まぁ予想通り。 でも、2時間超の上映時間を感じさせない内容でした。
最後のシーンで、すとんと胸のつかえがおりる感じだったのですが、欲を言えば伊野が偽医者 (医師免許を持っていない) とわかった後の、村人たちの本音が知りたかった。 全部警察の取り調べへの回答みたいで、本音が聞けなかった気がするんです。 「だまされたとわかって悔しい」 と思っているのか、「いや、それでもあの先生は良い人だった」 と思っているのか、それが私は知りたかった。 知りたかったというより、後者だと思いたかったのかもしれません。
笑福亭鶴瓶さんのキャスティングも見事でしたが、それよりやっぱり光っていたのは余貴美子さんでしょう。 この人は本当にすごいですね。 この方がいらっしゃるだけで、場面がピシッと締まりもするし、和やかになりもする。 この存在感の大きさは、本当にすごいとしか言いようがありません。 余さんがいらっしゃるだけで、「よし、大丈夫だ」 ってなんだか安心してしまうんですよね。 本当にすごい、大好きです、私。
余さん演じる看護士は途中から、いやもしかしたら最初から伊野が本当はお医者さんではないことに気づいていたのかもしれない。 でも一緒に嘘をつき通した。 きっと伊野の姿に何か感じるものがあったのでしょう。 そういうところを思い出すと、ちょっと泣けてきます。 日本アカデミーショーの助演女優賞は彼女で決まりでしょう!
八千草薫さんも可愛かったですね。 あの方も、警察の取り調べでの建前の考えではなく、本心を知りたかった。 でもそれは、あのラストシーンで 「推して知るべし」 なのでしょう。
…あれ? 日記を書いていたら、映画館では出なかった涙が出てきた。 おかしいなぁ。
2009年06月28日(日)   No.1856 (映画)

『守護天使』
今日の1本目、『守護天使』 を観ました。
ま印良品的2007年第1位の映画 『キサラギ』 の監督の作品ということで、かなり期待してしまいました。 あ、おもしろかったんですよ。 正直最初の何分かは 「あー、ちょっとどうかなー、これ」 って感じだったのですが、最後の40分 (テキトー) はハラハラドキドキ。 時計を見たわけではないので正確な時間はわかりません、もしかしたら1時間かも (映画の半分だ、それは)。
最初はカンニング竹山さん演じる須賀が本当に情けなくて、イライラするんです。 あと、あまりにも可哀想で、観ていて苦しくなるんです。 「世のお父さん方 (須賀の家に子どもはいませんが) は大変だなぁ…」 って。 観ていて、自分と重ね合わせて苦しくなったお父さんがいるんじゃないだろうか。
寺島しのぶさん演じる須賀の奥さんが、本当に鬼嫁でねぇ。 まー、本当にひどいんですよ。 須賀も敬語ですもん。 最強にして最恐の奥さん、本当に。 伊坂幸太郎さんの 『モダンタイムス』 の佳代子さんを連想しましたよ、アタクシは。 でも途中から 「あれ? この人、本当に須賀のことが好きなんだな」 ってことがわかってくるんです。 だから、最後の一言もものすごく良かったですよ。 素直になれない可愛い人なんだなー、って思いました。
が、本当に最強にして最恐の奥さんなので、須賀たちが悪者退治に行く時、「一緒に行ってもらったら良いのに…」 って思ってしまいました。 いや、「一緒に行って、叩きのめすんじゃないか?」 って思ったんです、本当に。 でもそれはなかった。 立ち去る時の後ろ姿が切なかったな。
蔵さま (佐々木蔵之介) さんは、『アフタースクール』 の時みたいに、ものすごーく怪しい役でしたね。 また似合うんだ、これが。
蔵さま演じる村岡が入り浸る雀荘のマスターや、馴染みの豊川 (大杉蓮さん) がこれまたそこそこ良い人でねぇ。 マスターなんて、須賀たちのことが迷惑だろうに、夜中にコーヒーを淹れてくれたりするんですよね。 ハラハラドキドキの合間に、気持がほっこりするシーンでした。
イケメンの引きこもり役は AAA の子みたいですが、彼もすごく性格の良い子で、これからの頑張りに期待って感じでした。 あ、映画の中の彼の、ね。
最初は本当に 「期待した私がバカだった…」 と思ったのですが、最後は 「うん、やっぱりおもしろかった!」 と満足できる映画でした。 …って、あまり感想めいたことを書いていませんよね、人のことばかりで。
あいすみません。
2009年06月28日(日)   No.1855 (映画)

『ザ・ミッション 非情の掟』
昨日アパートの駐車場に車を停めながら郵便受けをちら見し (わき見運転はやめましょう)、何もささっていないのを確認して、またも落胆。
「なーにが yesasia.com だ、noasia だ、noasia!」 と悪態をつきながらドアを開けたら、おや? 郵便受けの中にクッション封筒が入っていました。 イエスイエスイェェース!
ばりばりばりーっと封筒を開けたら、ぷちぷちに2重にくるまれた 『The Mission』 の DVD が出てきました。 イェス!
すぐさま裏返して確認。 おっ、NTSC だ。 イェスイェス!
すぐにでも観たかったのですが、時間がないのであきらめ、先ほど鑑賞いたしました。
おもしろかったぁ〜。 字幕が英語なので、セリフは半分程度しか理解できていないのですが、じゅうぶん楽しめました。 字幕が消えるのが早いよ。 立て続けにしゃべっているならともかく、セリフが少ないんだから字幕ももう少しゆっくり見せて。 ホント、一瞬で消えたものもありましたからねぇ、サブリミナルかっちゅうねん (そこまで一瞬ではありません)。
いやぁ〜、本当におもしろかったですよ。 ロイ・チョン、かっこよすぎ〜。 本当にかっこよかった。 他のキャストもかっこいいのですが、私はロイ・チョンびいきですので、ご勘弁を。
5人の男が命がけで守ろうとするボスが、本当に良い人でねぇ。 狙われて撃たれた翌朝、ボスを守れなかったことについて落ち込む4人 (1人は外出中) に自らコーヒーを淹れてあげようとするんですよ。 で、4人に 「昨夜自分が死んでいたとしても、それは自分の運命で君たちの責任ではない」 みたいなことを言うんですよ (字幕が英語なので、たぶんですが)。 そんなことを言われたら、「この人のことを命がけで守ろう!」 って思いますよね、絶対に。 良かったなぁ、このシーン。
そのボスを守り切って、今度は標的が変わるのですが、ここからも良かったです。
ラストもなんとなく想像したとおりでした。 誰も死ななくて良かった。 すがすがしい終わり方でしたね。 アンソニー・ウォンが相変わらず憎まれ役で気の毒でしたが、ラストシーンの後、描かれなかった部分でまた誤解も解けたのでしょう。
『エグザイル/絆』 の前に観ていたら、もっと両方楽しめたかもしれません。 『ザ・ミッション 非情の掟』 を観て、「あ、このシーン、闇医者のところと似てる」 なんて思ったりして、実際は逆なんですよね。 『エグザイル/絆』 を観て、「あ、このシーン、ジャスコでのシーンと一緒だ」 と思うべきなんですよね。 それを考えるとちょっと悔しいけど、本当におもしろかった。

気になっていた画質ですが、やっぱり汚かったです。 ずっとコピーライトみたいなのが画面の背後に映り込んでいて、それがかなり気になりました。
あと、途中演出とかではなく音が小さくなる場面がいくつかあって、「まぁ、セリフは字幕だから良いけどさー」 って愚痴りたくなりました。
北米版の DVD はきれいなのかなぁ。 カナダの Amazon は国外配送してくれるんだろうか。 今度トライしてみようと思います。
今夜は日本の Amazon で買い物だ。
2009年06月27日(土)   No.1853 (映画)

『鈍獣』
鈍獣』 を観ました。
何て言えば良いんですかね、コメディ? コメディにしては、笑って良いんだか悪いんだかよくわからない感じでした。 一言で言うと、「くっだらなーい」 って感じかな。 これ、実は誉め言葉なのかも。
キャストは皆さんぴったりはまっていたのですが、中でも南野陽子ちゃん (あえて 「ちゃん」 づけ) が可愛かった! 良い感じにぶっ飛んでて、本当に可愛かった。 新境地開拓って感じで、本当に良かったですよ。 まぁ、こんな役、そうそうないと思うけど。
ストーリー自体は、よくわからなかったんですよ。 たぶん、あんまり考えちゃいけないんだろうな。 なので、考えないことにします。
自称スイーツ王子の芝田山親方が随所に登場するのが、めちゃくちゃおかしかった。 途中から 「もしかして、25年前に死んだ凸やんなんじゃないの!?」 と思いながら観ていたのですが、どうやら違ったようです。 まぁね、年齢的に違うよね。 雨の中、ソフトクリームを食べながら現れたシーンは、リアルトトロかと思いましたよ。 癒されますね、本当に。 オフィシャルサイトのキャスト紹介のページに、相撲関係のことしか書かれていないのも、ウケる。
明役のジェロもおもしろかったなー。 たぶん一言もしゃべってませんよね。 …って、うろ覚えですが、セリフあったっけ? 挿入歌でジェロの歌声が流れたのが、ウケました。 意外と残忍な奴だったし。
ホント、脇のキャストも結構濃かったです。 あ、メインの北村一輝さんのまわし姿もウケました。 しばらく 『天地人』 は観られないかも。
で、凸やんはなんで死なないの? …あ、そういうことは考えちゃダメなのね、きっと。

今日もたっぷりいろんな映画の予告編を観たので、また鑑賞計画を立てなくては。
2009年06月14日(日)   No.1842 (映画)

『ミルク』
今日の2本目、『ミルク』 を観ました。
これ、見逃してすごく後悔していたのですが、サロンシネマで1週間限定で上映されると知り、「よっしゃー!」 と観に行きました。 見逃した映画を好きな映画館で観られるだなんて、すごく贅沢。
冒頭で警察のゲイに対する弾圧の映像が流れ、ものすごい憤りを感じながらのスタートでしたが、すぐに映画の世界に引き込まれてしまいました。
ハーヴィー・ミルクと、映画の冒頭で出会うスコットとの関係がすごく良いんですよ。 最初は恋人、でもミルクが政治活動に引き込まれていくに連れて孤独を感じるようになったスコットが家を出てしまい、すっかり気持ちが離れてしまったかのように見えたのだけど、ミルクに何かあった時は必ずスコットが支えている感じがすごく良かった。 スコットの姿を見ていると、本当に切なくて胸が苦しくなりました。 ずっとお互いのことを好きでいたんだろうな。 思い出すだけで、かなりやばい。
ミルクと彼を取り巻く人たちの、決して諦めない姿勢にも強く胸を打たれました。 ミルクもだけど、周りの人たちもすごく魅力的なんですよ。 ミルクのことを担ぎ上げるだけでなく、自分たちもきちんと責任感を持っていろんなことに臨んでいる姿勢が美しかった。 映画の最後に、ミルクの死後の彼らの消息が紹介されて、胸がジーンとしました。 ミルクの死後も、彼らが立ち止まらず走り続けているとわかって、うれしかった。 …スコットが亡くなってしまっていたのは、悲しかったけど、彼も最後まで走り続けていたんだな。
それにしても、ショーン・ペンが本当に良かったですね。 何と言うか、本当に圧倒されました。 表情の一つ一つが、時に力強く、時に切なく、…本当に良かった。
やっぱり観て良かったです。 サロンシネマさん、上映してくれてありがとう。
2009年06月07日(日)   No.1836 (映画)

『レイチェルの結婚』
今日の1本目、『レイチェルの結婚』 を観ました。
この映画はどう表現したら良いのでしょうか。 姉レイチェルの結婚式を控えた家に妹キムがある施設から退院して帰ってくるのですが、このキムがいつ爆弾発言をするかわからないので、ハラハラドキドキ。 キムを見つめる家族と一緒に、私もずっとハラハラドキドキしていました。 ホント、最後までドキドキした。
この爆弾娘に家族は振り回されっぱなしなのですが、徐々に姉レイチェルの本音が飛び出してきて、家族の苦悩があらわに。 結局のところは、お互いに言いたいことを言ってすっきりできたのだろうか? 最後の方で、キムが実母にずーっと何か言いたそうな顔をしていたんだけど、あれは謝罪だったのか、はたまた罵倒だったのか。 そこが観ていてちょっとすっきりしませんでした。
あと、オフィシャルサイトのトップにある 「家族の運命を変えたあの出来事。 人生最良の日に明かされた秘密とは―」 の 「秘密」 って何だったんだろう? レイチェルがずっとキムの陰で孤独に耐えていたってこと? 他に何かあったかなぁ。 鈍感なので、見落としてしまったのかもしれません。
アン・ハサウェイの映画を観るのは初めてだったのですが、キムにピシッとはまっていてビックリしました。 映画は観ていないけどなんとなくお嬢様女優のイメージだったので、こんなすれっからしの役ができることにビックリ。 アカデミー賞主演女優賞にノミネートされたというのも大いに頷けます。
あと、レイチェル役の女優さんもきれいだったなー。 すごく素敵な方でした。

結婚前日・当日が舞台になっている映画ということもあり、ホームビデオっぽい映像も何度か出てくるのですが (新郎の従弟が撮っていた映像か?)、乗り物酔いする方は要注意かもしれません。 最初の方は結構手ぶれしてて、見辛いものがありました。
2009年06月07日(日)   No.1835 (映画)

『重力ピエロ』
重力ピエロ』 を観ました。
かなり前に、春役が岡田将生くんだと知り、原作ファンの私としては 「んー、どうかね、それは?」 と思っていたのですが、実際に映画を観たら予想していたよりかなり良かったです。 最初の高校生姿には、かなり萌え〜でした。 あの髪型が良かったな。 岡田くんだけではなく、キャスト全員すごく良かった。 渡部篤郎さんなんて役にはまりすぎていて、観ているこちらが 「殺してやりたい」 と思うほどでした。 後からパンフレットのインタビューを読んで、「ほっ、実際の渡部さんはこんなにひどい人ではなかった」 と安心しました。 本当に映画の中では憎たらしかった。
お父さんが小日向文世さん、お母さんが鈴木京香さんという配役も良かったなぁ。 2人の泉水と春に対する愛情がひしひしと伝わってきました。 小日向さんの表情が良いんですよね。 時に温かく、時に厳しく子どもを見つめる目がすごく良かったです。
ラストのお父さんと息子2人のシーンから、子ども時代のサーカスを観に行ったシーンへの流れがすごく良くて、涙がぽろぽろーっと落ちてしまいました。 現在と過去の家族の結びつきの深さがすごくよくわかるシーンだったように思います。 思い出してもうるうるきます。
決して普通の家族の話ではありませんでした。 とてもいい映画でした。

原作は図書館で借りて読んだのですが、もう一度読み直したくなって、帰りに買って帰りました。 『重力ピエロ』、『ラッシュライフ』、『魔王』 の伊坂作品3冊を購入。 どれも読んだことのある作品ですが、読み直してもじゅうぶん楽しめると思います。
『重力ピエロ』 は、今日観た映画を思い出しながら、映画に出てこなかったシーンも今回のキャストを当てはめながら読んでみようと思います。 きっと新たな発見があるはずです。
2009年05月24日(日)   No.1822 (映画)

『ディファイアンス』
ディファイアンス』 を観ました。 簡単に説明すると、ナチスのユダヤ人狩りから逃れたユダヤ人たちの物語です。 …簡単すぎるか。
同じくナチスのユダヤ人迫害を描いた 『シンドラーのリスト』 と違うのは、『ディファイアンス』 はユダヤ人自身がビエルスキ兄弟を中心としたコミュニティを作り、時にはドイツ軍と戦い、ナチスの迫害から逃げ続けたということ。
逃亡と戦いを経るにつれて、コミュニティのメンバーがみるみるたくましくなっていく姿が印象的でした。 両親を殺されてめそめそ泣いていたビエルスキ兄弟の三男のアザエルが、最後は兄に代わってリーダーシップをとるまでになっていたり、コミュニティが作られた当初は、「頭脳労働者だから」 という理由(?)で釘1本まともに打つことができなかったイザックが、リーダーのトゥヴィア (ビエルスキ兄弟の長男) の右腕と言えるまでになっていたり。 女性もずいぶんたくましくなっていたなぁ。 食料調達の帰りに狼(?)に襲われそうになり、ほとんど銃の暴発と思えるような状態で狼を撃ち殺したリルカが、食料の袋を片手にその狼を背負って帰る姿は本当にたくましかった。 「あの狼が良い食料になりそうだなぁ。 でもリルカは持って帰ったりしないよなぁ」 と思っていたので、心の中で拍手喝采を送りました。
食料が不足する中でコミュニティ内で諍いが起こるのは仕方がないのですが、考えの違いから次男のズシュがコミュニティを抜けてソ連軍に参加してしまうのは悲しかった。 コミュニティでアザエルの結婚式を行っている時、ズシュはドイツ軍と死闘を繰り広げていて、その対比は何とも言えないものがありました。

途中何度も 「1941年○月」 と表示されるのですが、それを見る度 「終戦までまだ4年もある…」 と暗い気持ちになってしまいました。 本当に逃げ延びることができるのだろうか? と疑問に思うくらい過酷な生活だったので。

観る前は泣くとは思わなかったのですが、実際は声を上げて泣きたくなる映画でした。
ラスト間近で、イザックがトゥヴィアが止めるのも聞かず爆弾を手に持ちドイツ軍の戦車に突入していき、ドイツ軍兵士に撃たれて自爆してしまうシーンでは悲しみの涙が、その直後絶体絶命と思われた場面で、ソ連軍に参戦していたズシュ (「軍を抜けたら銃殺だ」 とまで言われていたのに) が仲間を連れて援軍のために駆けつけてくれたシーンでは感動の涙があふれてきました。 最後にトゥヴィアとズシュが抱き合うシーンも泣けました。
エンドロールの間ずっと、声を上げて泣きたい気持ちを抑えるのが大変でした。
こういう歴史だけは、絶対に繰り返してほしくありません。
2009年05月10日(日)   No.1809 (映画)

『フィッシュストーリー』
フィッシュストーリー』 を観ました。
おもしろかったですよ。 いろんな時代の話が交差するのですが、それが最後にピタッとまとまるのが気持ち良い。 伊坂幸太郎さんの作品は、すべてのピースがピタッとはまるので、読んでいてもすごく気持ち良いんですよね。 それが映画にもきちんと表れていました。
キャストもピタッとはまってました、濱田岳くんの情けないところとか、森山未來くんの目立たないけどかっこいいところとか。 あと多部未華子ちゃんの泣き顔がものすごく可愛かった。 石丸謙二郎さんにはむかつきましたけどね。 見事にはまっていたから、観ていてイラッとしたんだろうな。
劇中で演奏される 『フィッシュストーリー』 という曲も、ちょっと懐かしめのパンクで、すごく良かったです。 オフィシャルサイトからリンクをたどっていくと、フルコーラスで聴けますよ。 さっきまたノリノリで聴いてしまいました。
中村義洋監督は、今度 『ゴールデンスランバー』 も撮られるんですよね。 これもすごく楽しみです。
あと、監督は違うけど、伊坂幸太郎さんの 『重力ピエロ』 も公開間近です。 予告編を観るだけで泣きそうです、なんとなく。 先日前売り券を買いました。 楽しみです。

そんなにメジャーな映画ではないから、きっと空いているだろう…と気楽な気持ちで行ったのですが、開場前に行列ができていてちょっと驚いてしまいました。 まぁ、それでも33番目の入場だったのですが、内心 「超満員か!?」 と焦ってしまいました。 そこまでではありませんでしたが、それでも結構な入りだったように思います。 伊坂幸太郎さんのファンが多いのだろうなぁ。 それ以外の理由の方もいらっしゃるでしょうけど。
私の前に並んでいた方 (32番の人) が、映画館の方に 「大丈夫ですか? 入れますか?」 と聞いてらしたのがおかしかったです。 公民館でももっと入れると思いますよ。
2009年04月29日(水)   No.1803 (映画)

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